2009年12月5日土曜日

メモ23 侵襲下における至適エネルギー投与量

みなさん患者さんのカロリーで悩んでいませんでしょうか。
その悩みは正しいものなんですね。
なぜなら栄養療法は難しい、至適エネルギー投与量は究極的には決定できないというものがあります。

とてもおもしろい論文なのでぜひぜひ読んでみてください。
「寺島 秀夫, 只野 惣介, 大河内 信弘. 各論 周術期を含め侵襲下におけるエネルギー投与に関する理論的考え方 : ~既存のエネルギー投与量算定法からの脱却~ . 静脈経腸栄養 24: 1027-1043, 2009」
↑こちらでPDFで読むことが出来ます。

「nutritional stress」「glucose toxicity」の有害性に注目しつつ、従来の栄養療法、強化インスリン療法、overfeedingの話等です。

特に侵襲が加わるとストレスホルモンやサイトカインの影響により、異化が亢進して、内因性エネルギー産生が促進されるとのことです。
そこに過剰の外因性エネルギーを加えてしまうと、REEよりも遥かに投与量が増え、overfeedingとなってしまいます。
至適栄養投与量がここまで難しいものなのかと考えさせられます。

そしてこちらの論文では重症患者のエネルギー投与の指針も提案しております。
従来、私たちが投与している量よりはるかに少ないものであると思います。
ぜひ読んでみてください。

メモ23
=======================================================
重症患者のエネルギー投与量の指針

急性期の極期  最低量 6-9kcal/kgBW/day≦ 
        上限  ≦15kcal/kgBW/day
一般的な急性期 最低量 6-9kcal/kgBW/day≦ 
        上限  ≦20-25kcal/kgBW/day
回復期     20-25kcal/kgBW/day

=======================================================

忘年会シーズンですが、REEに気をつけてくださいね。
ビール飲みすぎると確実にOverfeedingになりますよ。

0 コメント:

コメントを投稿