

今日はとても興味深い徴候である「Sister Mary Joseph's Nodule」のご紹介です。略して「SMJN」! 上の写真がそうなんですが、臍への悪性腫瘍の転移(血行性orリンパ行性)で、予後不良のサインを示すと言われています。これが発見された場合の平均予後は10ヶ月です(ただし最近のいくつか症例報告では長期生存した例も報告されております)。
「Vicent Giner Galvan. Sister Mary Joseph's Nodule. Annals of internal Medicine, 1 Mar 1998, Vol128(5):410」を参照しました。1966-1997年の論文をまとめたもので、407caseについて検討がなされております。
この臍転移の原発巣は
・消化器系(52%)
−胃(23.3%)、大腸(14.9%)、膵臓(9.0%)、胆嚢(2.4%)
・婦人科系(28%)
−卵巣(16.7%)、子宮(5.8%)、子宮頸部(2.4%)
・原発不明(15.4%)
・泌尿器系(1.9%)
・肺(1.2%)
とまとめられております。消化器系が多く、特に胃や大腸癌などが原発のことがおおいようです。ちなみに原発の臍腫瘍も多いので、針細胞生検による病理学的診断が必ず必要であるとのことです。
407例のうち14-33%のケースではこの臍腫瘍である「Sister Mary Joseph's nodule」が癌の発見・診断につながったとのことです。確かにこの徴候は稀ではありますが、もし見つけたら、「変な色のデベソだなあ」等と思わずに、カンファレンスで自信を持って「SMJNが認められました」と言って、生検を行ってください。その日だけは、間違いなく名医と呼ばれることでしょう。
さらに重要なことに、腫瘍のOpe後の患者においてこの徴候が再発の発見につながったケースが40%もあるということです。したがって、既往に胃癌や大腸がん、卵巣癌等がある患者さんでは診察のときに臍をみるようにしましょう。
ちなみにSister Mary Joseph's noduleの由来は2つの説があります。
・仮説①(Mayo Clnic仮説)
Mayo Clinicを創設した、外科医のWilliam Joseph Mayoの助手(Sister)をしていたナースが 開腹する前の消毒の時にこれを発見した。「Mary」の記載は正しくなく、正確には「Sister Joseph's nodule」。
・仮説②(NEJM仮説)
このナースの名前が「Sister Mary Joseph」(1856-1938)であった。
要は外科医の名前か、ナースの名前かということですが、どちらが本当かはブログ作者は知りません。
メモ18 (消化器)
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Sister Mary Joseph's nodule
平均予後は10ヶ月
原発巣は
・消化器系(52%)
胃(23.3%)、大腸(14.9%)、膵臓(9.0%)、胆嚢(2.4%)
・婦人科系(28%)
卵巣(16.7%)、子宮(5.8%)、子宮頸部(2.4%)
・原発不明(15.4%)
・泌尿器系(1.9%)
・肺(1.2%)
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最近、朝のニュースでやっているの「今日の運勢」の音楽が頭から離れないです。
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