救急外来には自殺企図がある患者が運ばれることが稀ではありません。過量服薬なども非常に多いのが現実です。 特に、患者が「なんとなく調子が悪い」「しんどくてふらふら」など非特異的な訴えをする場合は内科医であっても、うつ病のスクリーニングを行う必要があります。そんな時には「In SAD CAGES(欧米ではSIG E CAPS)」の語呂合わせ等も診断の助けとして有用であると考えます。
また日常診療においては、うつ状態の患者をすぐに「うつ病」と診断してしまうのではなく、二次性うつ病の鑑別を必ず行わなければなりません。
・内分泌異常
(甲状腺機能低下症、糖尿病、Cushing症候群)
・神経学的障害
(脳血管障害、硬膜下血腫、脳腫瘍、多発性硬化症、Parkinson病、てんかん、認知症)
・膠原病関連
(全身性エリテマトーデス)
・腫瘍
(膵癌)
・薬物
(β遮断薬、睡眠薬、鎮静薬、ステロイド、シメチジン、ラニチジン等)
さて、今日ご紹介するのは「SAD PERSONS Score」で、これは自殺ハイリスク患者の特徴を示した語呂合わせです。精神科医でない医師にとっては自殺企図の患者を入院させたほうがよいのか、家族とともに自宅に帰してよいか、また精神科医にコンサルトするか等悩ましいことがあります。それをスケールにしたものがこれです。
1983年Pattersonらが作り、HockbergerとRothseeinがER向けに修正したものです。
「Hockberger RS,Rothstein RJ. Assessment of suicide potential by non-psychiatrists using the SAD PERSONS score. J Emerg Med 99:6,1988」より抜粋しました。
不定愁訴だとか、周囲の関心を引くためのアピールだ等といって帰した患者が自殺して帰ってくることのないように。
メモ19 (救急・精神科)
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修正SAD PERSONS Score
S(性別):男性 1点
A(年齢):19歳未満、45歳より年上 1点
D(うつ状態・絶望感):集中力、食欲、睡眠、性欲の低下 2点
P(以前の自殺企図・精神科受診歴):過去の外来・入院での加療 1点
E(過度の飲酒・薬物使用):慢性依存症 1点
R(思考過程の喪失):器質的脳疾患、精神病 2点
S(結婚):独身、未亡人、離婚者 1点
O(綿密に計画された自殺企図):考えられた、致死率の高い計画 2点
N(社会的サポートネットワーク):家族・友人なし、無職、無宗教 1点
S(未来への希望):自殺企図を繰り返している 2点
5点以下 安全に帰宅可能
6点以上 精神科医へのコンサルトが必要
9点以上 入院が必要(精神科的)
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新型インフルエンザワクチンを接種しました。免疫できたかな。
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